瀬戸ラグビースクールの目標・指導方針2019/04/01修正
2018/04/01修正
2017/04/01修正
2015/04/01修正
〇はじめに
私たちラグビー経験者(愛好家)は、ラグビーというスポーツの
素晴らしさを 体験し、その魅力を次代を担う子供達にひとりでも
多く伝えたいという願いを もってスクールを開校しました。
従って、一握りのエリート選手を養成するのが⽬的ではなく、
将来、子供達が自分の意志で部活やスポーツを選択するとき、
できるだけ 多くの⼦供達がラグビーを選んでくれることを望んでいます。
そのため心身の発達が著しい児童期にラグビーに必要なスキルと
センスの芽を育てることと、ラグビーの楽しさを体験してほしいと
思っています。
前進 アタックもディフェンスも前へ!
勝ったり、勝ったり、負けたり、負けたり、負けたり、勝ったりの 全員参加、
全員FW・BKが瀬戸ラグビースクール
◼️瀬戸ラグビースクールの基本目標
①ラグビーのおもしろさや楽しさを味わう。
②心と身体をたくましく育てる。
③思いやりと友情の輪を広げる。
④ラグビースピリット(One for all, All for one)・マナーを身につける。
◼️2019(令和元)年度の指導方針と目標
Forward(前へ)・Call(呼ぶ)・Follow(支援)
F.C.F. 「前に出る・声を出す・フォローする」に焦点!
全員FW・BKでアタックもディフェンスも前へ
◼️2019(令和元)年度指導方針
①安全を最優先に考え相手を敬い、勝利至上主義にならないよう考慮し、
基本的にポジションの固定を問わず全員ラグビー、前に出るチーム作りを
目指す。
②スクールの基本理念に準拠し、限られた時間の中で効率良く指導を行う。
③共通の認識、目的をもって練習を行い、指導員はチーフ指導員の サポート
だけでなく、到達途上の選手を主眼をおき指導する。
④高学年である6年生をミニラグビーの集大成とし、中学以降もラグビーを
選択し、ラグビーを生涯スポーツとする選手を多く育成する。
2019(令和元)年度指導目標① 各カテゴリー別スキル⽬標の達成。
② 声を出してコミュニケーションをとる指導。
③ ラグビーのルール、⽤語の伝達。
④ サポート指導員による、個⼈のスキル上達差の縮⼩。
⑤ ゲームを想定した練習⽅法、サポートプレーヤーの更なる向上を⽬指した指導⽅法の開⽰と指導⽅法の統⼀。
⑥ 挨拶や時間厳守の基本的な⽣活態度の指導。
■幼児・低学年/U07◇基本的な体作り(柔軟性、体幹、敏捷性) +組織プレーの発芽
①声(コール)を出してコミュニケーションを取る。
②⾛り⽅の習得。
③動きながらのパス&キャッチの習得。(ポップパス・ショートパス)
④スペースへの意識付け。
■低学年/2年⽣/U08
◇基本的な体作り+タグからミニへの準備+組織プレーの発芽
①声(コール)を出してコミュニケーションを取る。
②⾊々な⾛り⽅の習得。
③動きながらのパス&キャッチの習得。(ガットパス・ポップパス・ショートパス)
④積極的なスペースへの意識付け。
⑤サポートプレーの意識付け。
⑥コンタクト&タックルの基本姿勢の習得。
■中学年/3・4年⽣/U10
◇コンタクトプレー+組織プレーの習得
①ゲインラインの意識。【前へ】
②パス&キャッチの習得。(ガットパス・ポップパス・平パス)
③サポート・コンタクトプレーの習得。(ダウンボール)
④モール・ラックの習得。
⑤前に出て肩で当たるタックルの習得。(規律あるディフェンス)
⑥声(コール)を出してコミュニケーションを取る。
■⾼学年/5・6年⽣/U12
◇ミニラグビーの集⼤成+組織プレーの成熟
①前に出るアタック・ディフェンス。【前へ】
②全員フォワード、全員バックスの育成。
③ラグビーの理解度を⾼め、ポジショニングの意識付け。(規律あるディフェンス)
④サポート、コンタクトプレーの成熟。(低く肩でヒットするタックル・ダウンボール・パス・キック・ブレイクダウン)
⑤声(コール)を出してコミュニケーションを取る。
■ジュニア/中学⽣/U15
◇更なるラグビーのスキル+理解度
①基本スキルの充実。
②⾝体つくり。
③⾃主性の達成。
④ミニからジュニアの違いを理解する。
組織・役員(2019年度)
役職 名前 校長 横山 和仁 副校長 加藤 孝 副校長 竹下 秀樹
2019(令和元)年度 瀬戸ラグビースクール指導員担当学年
2018/06/01
瀬戸ラグビースクール規約
瀬戸ラグビースクールの理念
私たちはラグビーフットボールの素晴らしさを体験しました。
次世代を担う子どもたちにラグビーの魅力を伝えたいと思います。
そのためには、一握りのエリート選手育成を目指すのでなく、
すべての子どもにラグビーの経験が成長に役立つように配慮し、
子どもたちが自分の意志で部活やスポーツ活動を選択するときに
ラグビーを選んでくれることを願っています。
第1条(名称)
本スクールは「瀬戸ラグビースクール」と称する(以下「SRS」と略)。
第2条(事務局)
SRS事務局は事務局長宅に置く。
第3条(目的)
①子どもたちがラグビーフットボールの楽しさを味わい、
友情を育み、ラグビースピリットを修得し、健全な心身の発達が
促されるようにする。
②ラグビーに必要な基本的なスキルやセンスの芽を育てます。
第4条(事業)
前条の目的を達成するために、次の事業を行う。
①ラグビーの練習、 試合及び観戦など。
②夏合宿や野外活動など。
③指導員の研修会など
④その他、目的を達成するために必要な事業など。
第5条(構成員と年会費)
①所定の入校手続きを経て入校を認められた幼児及び小・中学生。
②生徒の保護者及び指導員(ボランティアを原則とする)。
③生徒の年会費は細則に定める。
第6条(役員)
①名誉校長
②顧問
③スクールドクター
④校長(1) 名
⑤副校長(若干名)
⑥事務局長( 1 )名
⑦会計( 1 )名
⑧会計監査(2)名
⑨その他、校長が必要と認めた者
第7条(役員会)
前条の役員をもってこれを構成する。
第8条(任期)
役員の任期は2年とし、再任を妨げない。
但し補欠者の任期は前任者の残任期間とする。
第9条(役員会議)
役員会議は必要に応じ、校長が召集する。
①各担当役員長においては、必要に応じ会議を召集する。
②役員会は必要に応じ、各担当委員等の参加を求める。
③SRSの企画・運営などに関する基本的事項について役員会において
案を作成し総会で決定する
第10条(会計)
①スクールの経費は、年会費、その他である。会計年度は
4月1日から翌年3月31日迄とする。
②会計は会計年度末から1ヵ月以内に会計監査を受ける。
③瀬戸ラグビースクール基金を設け、年度末にその年度の
経費の残額を積み立てていくこととする。
第11条(運営委員会)
役員会に加え、事務部、協会部、指導部、広報部、中学部、行事部、
部品管理部、その他の部門を設置し、それらを総称して
運営委員会とする。
①スクール全体の企画・運営は、役員会の方針に従い
運営委員会で行う。
②校長または役員会は、必要と認めた者を運営委員会に
加えることができる。
③任期は2年とし、再任を妨げない。
第12条(運営委員会の職務)は細則に定める
第13条(総会)
①総会のメンバーは指導員及び保護者の代表により構成する。
②総会は年度末に開催し当該年度の活動報告、会計報告及び
次年度の活動計画及び予算について審議する。
第14条(慶弔費)
①SRSの慶弔費は<細則>の慶弔規定の通りとし、スクールの
会計から支出する。
第15条(規約の改定・施行)
① 規約の改正については、役員会において協議の上、決定する。
2018年6月1日施行
<細則>
第1条(生徒の資格)
①スクールの生徒の資格は、所定の入校手続きを経て、
校長が承認することによって与えられる。
第2条(会費)
生徒は以下に定められた年会費を定められた期日までに所定の方法で
納めること。
① 年会費(傷害保険費を含む)6000円。
② その他、スクール活動に必要とする費用は別途徴収する。
第3条(資格の消滅・中断)
生徒、指導員については、以下の場合、役員会が決議の上、
資格を取り消すこと、又は中断ができる。
<生徒>
① 健康上の理由。
② スクールの一員としてふさわしくない行為があった場合。
<指導員>
①本人による申告により、指導員を中止する者。
②本人の申告により、期限を設けて指導委員を中断する者。
③指導員として不適切な事由が認められた者。
第4条(経費の負担)
①スクールに参加するために要する経費、及び事業においての災害、
負傷を負った場合の 医療費はすべて自己の負担とする。
②応急処置として<スポーツ安全障害保険>、及び、当スクールが
指定する障害保険への加入を義務付づける。
第5条(保護者の協力)
スクールの運営については、保護者の協力を依頼することがある。
①各学年に、保護者連絡担当者を若干名おく。
② 上記①項の保護者連絡担当者はスクールからの連絡、集計等に
協力する。
③母親ラグビーに参加する。
第6条(指導員の免責)
①スクールの活動中に生じた事故、傷害、後遺症、死亡等について、
関係する指導員は、それらについて免責されなければならない。
その為には、生徒の健康や指導方法について日頃から充分な配慮し
安全管理をしなければならない。
第7条(指導員の資格)
①SRSの理念に賛同し、ラグビー指導に熱意を持つ者
(ラグビーの経験の有無は問わない)。
②自薦他薦を問わず、チーフ指導員が指導委員長に推薦し、
役員会において協議、決定する。
③指導員として認められた者は、研修期間を含め1年間、
準指導員とする。
④指導員は指導力・安全指導の研修に努めねばならない。
第8条(指導員の職務)
通称を<指導員>とし、幼児から中学生までの学年ごとに、
活動を担当しSRSの活動、運営に協力をする。
①チーフ指導員は担当学年の指導計画を立案、生徒を掌握し、
SRS活動に協力する。
②各学年の指導員はチーフを補佐し、生徒の掌握、SRS活動に協力する。
③チーフ指導員の元にサブチーフ又は、それに代わる者をおく。
第9条(役員の選出・職務)
①校長・副校長は役員会で協議の上、候補者を推薦し総会で承認する。
②事務局長、指導委員長、会計その他の役員は校長が委嘱する。
③会計監査は役員会が推薦し校長が委嘱する。
第10条(役員の職務)
①校長はスクールを代表し、校務を統括する。
②副校長は校長を補佐し、校長に事故あるときは職務を代行する。
③事務局長は主にスクール運営に関する事務・渉外を統括する。
④会計はスクールの経理、ならびに運営費用の管理をする。
⑤会計監査は会計年度終了後、速やかに経理を監査し役員会に報告する。
第11条(運営委員会各部の職務)
運営委員会の各部は次の職務を行なう。
①事務部は会計・スポーツ保険、名簿作成、スクール委員会関係など
②協会部はグランドの予約、中高生大会、体協との協力など
③指導部は指導方針、安全管理、年間計画、ルールに関する事項、
④担当学年の計画など
⑤広報部はスクールホームページの管理、募集案内の作成、活動の記録など
⑥中学部は秋、冬の大会、中学生の引率、スクール委員会関係など
⑦行事部は合宿、餅つき、親子ラグビーの企画運営、親睦会の企画など
⑧物品管理部は用具の管理、救急用品の管理、リサイクル、器具庫の管理など
⑨その他、必要に応じて部を設ける。
第12条(慶弔規定)
①構成委員の死亡 10,000円と献花
②構成員の一親等の死亡 5,000円(届の有ったものに限る)
③その他、必要に応じて役員会で協議する。
④支出については、「瀬戸ラグビースクール」とする。
第13条(細則の改定・施行)
① 2018年6月1日 施行
以下余白__
瀬戸ラグビースクール 20周年記念誌(2006)からの抜粋です。
開校当時のいきさつをご覧ください。
開校秘話
“瀬戸ラグビースクールの開校に当たって”
指導員 松野 幹雄
¨ ラグビーとの出会い
自分自身とのラグビーとの出会いは案外遅く、大学に入学してからでした。
高校生活は平凡で無気力な毎日で、大学に入ってから、ひょんな事から今までやった
事もない“ラグビー”との長い付き合いが始まったのです。入学して間もなく、運動が
好きだった事もありますが、「ラグビー部を作ろう」という仲間と共に創部に参加したのがその始まりだったのです。驚かれるかもしれませんが、私を含め、集まって来た
仲間も経験者は無く、見よう見まねでとにかく練習を始めたのです。
それがラグビーとの出会いだったのです。
大学を卒業してからは、名古屋クラブというチームに所属して、ラグビーを
楽しんできました。
そして、ここでも多くのすばらしい仲間にめぐりあうことができました。
その中に穐丸武臣さん、水谷皓二さん、浅井信彦さん、井上悟郎さん、酒井浩二さん
等、今の瀬戸ラグビースクールの指導者である皆さんがおられました。
ラグビーのゲームを楽しみ、仲間とおいしい酒を飲む・・・。この当時、
瀬戸にラグビースクールをつくろうなどは思ってもいませんでしたが、
今思うと、この出会いとラグビーへの思い込みがあって、やがて
瀬戸ラグビースクールが誕生することになりました。
¨ ラグビースクールとのかかわり
私には二人の子どもがいます。小さいころからよくグラウンドに連れて行きました。
ラグビーボールで遊ばせながら、いつの日か子どもが「やってみたい」という日が
くることを楽しみにしていました。そして4年生になったある日、息子がやっと
「スクールに入りたい」と言い出したのです。「やったぞ!」と大喜びでした。
そして、名古屋のスクールへ子供を入校させ、瑞穂ラグビー場へ通い始めました。
当初は、スタンドから子どもたちの練習風景を眺めていたのですが、40歳を越えて、
体力的にも衰えを感じ始めていたときでもあり、名古屋クラブの仲間である指導員から
お誘いを受けた事もあって、子供の指導を手伝うことになりました。そんな中で
自分自身、指導員として、子どもたちとラグビーを楽しんでいるうちに、瀬戸にも
ラグビースクールを創りたいという気持ちが年々強くなってきたのです。
今思うと、息子の小学校卒業までの3年間を丁稚奉公の気持ちで、名古屋スクールへ
通い、子供達とラグビーをしながら、指導方法・運営方法等を学んでいきました。
¨ 瀬戸のラグビースクールを!
名古屋のスクールに通いながら、具体的な計画に入りました。先ず、指導員を
どう集めるか、そして、瀬戸市の教育委員会の後援を取り付けることの2点を
最重要課題として準備を進めました。
スクール開校にむけて、穐丸さん、水谷さんに呼びかけて賛同を得、
ますますやる気が増してきました。指導員集めに、愛知県ラグビー協会の加盟チームや
瀬戸市周辺の高校のOB会に働きかけ、並行してラグビースクールの校長として、ふさわしい人をさがしました。旧友の水谷敏明(県ラグビー協会役員、名古屋クラブの
仲間)に相談したところ、県ラグビー協会副理事長で元中央大学ラグビー部監督の
光武正信氏(現ラグビースクール校長)が瀬戸に住んでおられることが判り、
お忙しい方だとお聞きしましたが、早速紹介してもらって、
「瀬戸にラグビースクールを創りたい。それについては是非校長先生に・・・。」と
お願いしたのです。
無理なこととは思いましたが、スクール開校への強い思いをお汲み取りいただき、
快く引き受けていただく事ができました。このときの、よかったという安心感ともう
引き下がれないという責任感で、複雑な心境になったことを今も忘れられません。
光武、長谷川、穐丸、水谷、松野の5人で世話人会を組織し、いよいよ開校に向けての
準備が始まったのです。
¨ 開校を前にして
難航していた瀬戸市教育委員会の後援も、ラグビーフットボール協会を創り、
瀬戸市体育委員会へ加盟するという条件で許可を得られ、後指導員の確保という
二つの重要課題のめどがたち、スクール開校を1986(昭和61)年4月として、
募集活動を開始しました。最低目標人数を75人として、小学校を対象に
広報「せと」や「しんあいち新聞」への掲載依頼、「瀬戸第九を歌う会」での
チラシ配布、指導員の口コミ活動、さらに許可がもらえて、市内小学校へ
募集案内の配布もしました。
できることは全部やりました。そして、いよいよ説明会の当日を迎えたのです。
1986(昭和61)年3月23日。当日は春の嵐を思わせる風雨の強い最悪の天候の中、
何人ぐらい来てもらえるのだろうかと、心配しながら指導員全員が体育館に集まり
ました。
そして9時ごろから、不安の中で受け付けの準備などを始めました。
我々の心配をよそに、説明会の開始時刻には、会議室には入りきらないほどの参加者。
大感激のスタートとなりました。
「瀬戸ラグビースクール」の目標
l ラグビ-のおもしろさや楽しさを味わう
l 心と身体をたくましく育てる
l 思いやりと友情の輪を広げる
を説明し、賛同いただける方は是非申し込みをしてほしい、と説明会を終わりました。
子どもたちはもとより、保護者の真剣な眼差しに接して、ラグビースクールに対する
期待の大きさを改めて知り、責任の重さを指導員一人一人が痛感しました。
1986(昭和61)年4月13日午後2時、瀬戸市民公園陸上競技場にて開校式。今度は
一転して、我々の思いが通じたかの様な、雲ひとつ無い晴天の下、思いもよらぬ
生徒148名、指導員30名という大世帯でのスタートとなったのです。
今まで体験してきた楽しさや感動を一人でも多くの子どもたちに教えたいという
指導員の情熱、そして瀬戸市教育委員会、体育委員会のご協力を頂く事で、その
一歩をしるす事ができました。
20周年を迎えるにあたり、指導員やご父兄の励まし、ご協力を頂きながら、
スクールの輪がますます広がり、日本一のラグビースクールになる事を私自身も
他の指導員と同様、今まで以上にがんばっていきたい、と思います。
(本稿は平田三郎さんにより10年誌の記載内容を聞取り再構成しました。)